中国が尖閣および琉球列島の領有権を主張してますが、問題解決に最も重要なのが「日本の対応」。それ次第ってことは皆の共通認識でしょう。
 
 その尖閣についてですが、中国国内というか、中共の内部ではどー見てるのでしょうね。
 
 昔から中国は、文官と軍人は持ちつ持たれつできました。大昔からね。バランスが崩れてクーデター・裏切りなど戦の絶えない国でもります。というか、「国」の概念自体が中国に当てはまるのかさえ疑問でしょう。
 
 今回の尖閣領有権主張の強硬な姿勢を見るとき、「いよいよ来たか」と見るのが大方なのでしょうが、「まぁこの時期だからそー来るのは当然でしょう」と見ることはできないでしょーか。
 
 つまり、胡錦涛政権も末期をむかえ、やがて習近平が政権の座につきます。
 
 実は、「このタイミング」だから尖閣でやりたい放題しているのではないでしょうか?
 
 胡錦涛は政権についてから、親日的ではないにしても、「反日的」ではありませんでした。「そんな仲良くない外国のひとつ」くらいの付き合いでしょう。ところがここにきて、明らかに「反日強硬策」を実施してきている。
 
 私には、共産党内部の派閥争いを投影して見せているのが尖閣ではないかな~、なんて思ってます。
 
 これまでの尖閣の威嚇行動は胡錦涛政権の「最後っ屁」ということ。習近平への「質の悪い置き土産」ではないのかな。
 
 胡錦涛とその一派が、今後の影響力を維持するためには、新政権である習一派への攻撃材料がなければなりません。
 
 いちばんいいのは「反日」。教育の賜物で国民も煽れば乗ってくるしね。今回の騒動を一番苦々しく見ているのが実は習近平ではないのか? 彼らは面子を重んじます。それをつぶされたら浮き上がれないでしょう。そこで勝手に火を付けたということ。
 
 「おい習さんよー、国連でも尖閣でもぶちかましてやってんだから、後はヨロピク~!」
 
 「大風呂敷ここまで、敷いてやったんだから、どれだけ物が入れられるかはあんた次第だよ。政権について日が浅いからとか言い訳すんなよな。皆(中共幹部と軍部)見てるんだからさ」
 
 という、思いっきり大きなお世話というか嫌がらせを国際政治の舞台でやってんのが、中国共産党の内部対立ではないでしょうか。北京と上海との確執は前々から言われていますが、これもすべて尖閣で見て取れるのではないかな。
 
 わが国も、中共の内部対立をうまく利用する策があればいいね。