護憲派の集会がある。
 
戦争放棄と戦力不保持をうたう憲法9条の理念と現実との乖離が起きた原因に最も関係しているのが、朝鮮半島情勢である。
日本国憲法が公布された1946年は、まだ戦後1年で、戦争の傷跡が日本の国土に残っていた。沖縄戦、広島・長崎の原爆投下など当時の日本国民には、憲法9条の理念を支える体験があり、戦争放棄の決意にみなぎっていた。それは、戦争放棄は人類の共通の崇高な理念であり、政府が全力を傾けて達成の努力をしなければならないとする衆院決議に表れている。
 ところが1950年、朝鮮戦争が勃発すると、警察予備隊が設置され日本の再軍備が始まった。朝鮮半島情勢を見るや日本国民は驚くべき早さで、米軍への後方支援体制を整えたのである。戦後数年で9条の理念をこんなにも簡単に貶めるほどの決意でしかなかったのか。
 先日、防衛大綱策定に向けて、北朝鮮に核ミサイル開発等を踏まえ、軍事拡大方向への転換を示唆した政府方針が打ち出されたことは、まさに9条に対する政府の意識の低さを示している。
 ネットワーク九条の会沖縄は、29日午後6時半から那覇市ぶんかテンブス館会議室で、「朝鮮半島情勢と憲法9条」講演会を開催する。講師は、立命館大学コリア研究センター長の徐勝(ソ・スン)氏。朝鮮半島の情勢を知るためにも、ぜひご参加を呼びかけます。参加費500円。
 
{高良鉄美(たからてつみ)ネットワーク九条の会沖縄 世話人}
 
 
一昨日の県内紙に掲載された案内です。高良鉄美とは、琉球大学の教授です。立命館大の朝鮮人と護憲派の集会ですが、改憲派もぜひ参加して彼らの行動を確認してみてください。私は、所用でいけませんので(野暮用です・・(~_~;))どなたか行ってみてね。楽しいはずだから。彼らの考え方を知るのもいいもんですよ。
 
ちなみに、ぶんかテンブス館は、国際通りの三越向かいにあります。