沖縄では今、マングースを駆除している。根絶プロジェクトチームまであるようだ。

なんでも、ノグチゲラやヤンバルクイナなどの希少種を捕食しているからだという。

もともと、マングースはインドあたりから、ハブ退治用に人間の勝手で連れてこられた

動物だ。しかし期待に反してハブ退治してくれない。そんなの当たり前で、噛まれたら

ヤバいハブ捕るより、ネズミやモグラ、鳥類を捕食したほうがいいに決まってる。そんな

マングースが邪魔らしい。外来種は絶滅したほうがいい!という論理だが、在来種が

絶滅して、食物連鎖による生態系が破壊され人間の生活が脅かされるのであれば

頷ける。外来種駆除に賛成してもいい。が、ノグチゲラやヤンバルクイナがすでに

希少種になっている今、なにか我々の生活に不都合が生じているのだろうか。

私の生活圏(那覇市)では、マングースはよく見かける。しかし、ノグチゲラやヤンバル

クイナは実物をいまだかつて見たことがない。したがって、親しみを感じるのは、マング

ースだ。そんなマングースを駆除する理由として、「天然記念物である、ノグチゲラや

ヤンバルクイナが絶滅すると、やんばるの森の価値が下がるから」だとさ。それと、天

敵がいないらしい、(人間以外の動物には・・。)

私など、単純に「価値が下がるなら下がっちまえ!沖縄人がハブ恐さに勝手で連れて

来ておいて、いまさら何言ってやがる!」と思ってしまう。やんばるの森近辺に住んで

いるじーさん、ばーさんにとってノグチゲラやヤンバルクイナは新種でもなんでもない。

「ガキの頃からいたよ」である。が、学者にとっては新種だ。でも、新種ともてはやされ

るずっと前にマングースは沖縄にいた。図鑑に載ったのはマングースがずっと早い。

人間は身勝手な生き物だなー。などと言うつもりはないが、マングースが不憫でならな

い。ああ、マングースよ。卑怯で、汚い人間になぞ捕まっちゃいけないよ。頑張って、

ノグチゲラやヤンバルクイナを食いまくって絶滅させなさい。そーすれば、やんばるの

森に価値がなくなり、あなたがたを駆除しようとする希少種至上主義者も手を出さなく

なると思いますよ。そうして、人間が見向きもしなくなったやんばるの森は伐採もされず

手を加えられることもなく、自然が自然のままで残っていくのでした。