ここに憲法九条を書いちゃおう。

 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

  
とまぁ、戦後、不磨の大典と化した妖怪というのか、化け物というのか、とにかく気持ちの悪い(きもちいいという人もいる)条文です。

 安倍政権が先ごろ、集団的自衛権の行使を容認するとして従来の憲法解釈を変更することを閣議決定しましたが、左派系のマスコミや憲法学者はこれを認めたくないようです。縁側は、どうも朝日や毎日などの論調が好きではない。好きではないのだが、今回の集団的自衛権容認は明らかな憲法違反でしょう。というよりも、そもそも論でいけば、自衛隊の存在も憲法違反なのですよ。ともすると、使い古された「自衛隊違憲説」ですが、アカデミーにのみ責任のある憲法学者や、国民の信託を得ない内閣法制局の「解釈」でこの数十年嘘と欺瞞と日米安保でやり過ごしてきたわけです。

  いちおう鳩山一郎内閣時に自衛隊合憲が政府の統一見解とされ、今日まで信じられてきてはいるのですが、冒頭の条文を読めば、それも「解釈」だということは誰の目にもわかる。

 最近は、慶応の小林節氏が、左派にもてはやされて、安倍叩きをしているようですが、このような大学にのみ責任を果たせばよい者の言葉を金科玉条のごとく憧れのアイドルスターを見る目でうるうるしている者らには吐き気すらします。

  いままでの「嘘」が正しくて、安部内閣が間違いだと誰がどのような法理で言えるのでしょうか。もちろん、これまでの内閣は「内閣法制局の意思」に盲目的に従ってきたわけですが、上でも書いたが主権者たる我々国民が信託した行政権者たる内閣が、公務員である内閣法制局の意向そのままに憲法解釈してきたことへの批判のなんと少ないことか。朝日や毎日などは完全スルー。最近偉そうにあちこちで講釈垂れてる小林節だって、なぜそこに言及しねーんだよ。

  小林節氏だって憲法とは主権者たる国民が国家権力(公務員等、内閣含む)を縛るものである、と言ってるじゃねーか!であるなら、これまでの自衛隊の存在、自衛権行使に関して法制局の見解通りでやり過ごしてきたことこそ憲法が機能不全であると、訴えてこなかったんだ?公務員である法制局が主権者じゃねーだろが。憲法の本質は、その法制局を縛るものじゃねーのか?もちろん、政府見解などと嘘の仮面をかぶってはいるのだが、明らかにこれまで我々主権者は安全保障に関して主権の行使並びに国家権力を縛るという憲法の本質を見誤されてきたわけだよ。

  であるなら、今回の安倍内閣が法制局長官人事を主導し、法制局をコントロールして解釈の変更を閣議決定したことは、憲法の精神に完全ではないにしろ、近づけたと言えるのではないのか?

 でもまぁ、「解釈の変更」であって、条文を素直に読めば自衛隊も立派な戦力ですから憲法違反。自衛権もないのが九条の精神です。よって、九条を削除するか、改正するしかない。もう「解釈」はいいよ。めんどくせぇ。

  「風を読む」のコーナーでおなじみの「サンデーモーニング」で、まったく風を読めない番組と化したのは笑った。大宅映子女史の発言。関口宏や他のコメンテーターも「番組の風」を読まない大宅映子に対し、まともな反論すらできない。ぬるま湯につかったコメンテーターのなんと説得力のないことか!大宅映子女史よ、賛意を表明しますよ!おもしろいから見てね

  この大宅映子女史。縁側が子どもというか、幼少の頃に日曜の朝の番組で政治対談番組をやってた記憶がうっすらとあるだけなのだが、この人、保守側のひとでしょ?なんでこんなクソ番組に出てるんでしょうかね?

  今までのような「嘘」で解釈のつぎはぎしてても、何一つ国益に資することなんかねーぞ。小林氏などの憲法学者は、集団的自衛権で国家権力を擁護せずに、北朝鮮に拉致された人たちが帰ってくる確証もみえない今、北朝鮮に対する制裁解除こそ「憲法違反だ!」と言えよ、ドアホ!